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2022年9月29日

Pythonの仕事はIT未経験からでも可能?具体的な転職方法も解説

Pythonは、機械学習を用いたAI(人工知能)やWebアプリなど幅広い分野の開発に関わる、汎用性の高いプログラミング言語です。

Pythonは文法がシンプルで他言語よりも基礎習得が容易な反面、実務レベルの学習難易度が高いです。

そのため「IT未経験者にとって、転職が難しい仕事」とも言われています。

では、未経験者がPythonを使った仕事に就くには、どうしたらいいのでしょうか?

本記事ではその答えとなる、以下の内容を解説していきます。

・未経験者にとってPythonを使う仕事は難しい理由
・未経験からでもPythonの仕事に挑戦する価値はある
・Pythonの仕事に転職しやすい資格
・未経験からPythonを使う仕事に就職する方法

Pythonの仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

Pythonを使う仕事は未経験者には厳しい

Pythonを使う仕事は、主に以下の5つです。

・Pythonエンジニア
・機械学習(AI)エンジニア
・ブロックチェーンエンジニア
・データアナリスト
・データサイエンティスト

結論を言うと、未経験の人にとってPythonの仕事に就くのは厳しいでしょう。

特に大手企業など、倍率の高い企業には経験者からの応募も多いため「Pythonの実務経験を2〜3年積み、開発に携われること」が重視されます。

一部、教育体制や研修が整っている企業は未経験から採用されることもありますが、基本的には厳しいです。

以下、未経験の度合い別に「転職難易度がどのくらいか」を解説していきます。

プログラミング学習が未経験の人

プログラミング学習が未経験の人がPythonの仕事へ転職するのは、不可能ではありませんが、かなり険しい道といえます。

そのため、まずはPythonの学習に取り組みましょう。

独学で学ぶのも1つの方法ですが、独学だと企業からはどの程度のスキルがあるか分からないため、プログラミングスクールに通って学習するのがおすすめです。

Pythonは学習済みだが、実務経験のない人

独学などでPythonの基礎は学んだものの実務経験がない人の場合、あとは実務経験を積むのみです。

ただし、Pythonは実務経験がないと即戦力にはならないため、このような人も転職難易度は高いでしょう。

まずは、ITエンジニア向けの転職エージェントに相談するか、未経験からでも採用される企業に就職するのがおすすめです。

Pythonの仕事が未経験者には難しいと言われる理由

Pythonは「読みやすくコードが簡単に書ける言語」として有名です。

では、なぜ未経験からの就職が難しいのでしょうか?

その理由は以下の3つです。

・日本はPythonを使う企業が少ないから
・Pythonエンジニアの教育体制が整っていないから
・プログラミング言語以外にも知識・経験が求められる

以下、それぞれの理由を詳しく解説していきます。

日本はPythonを使う企業が少ない

1つめの理由は、日本では大手SIer系の求人が多く、Pythonを主な言語として使う企業が少ないからです。

SIerとは「システムインテグレーション」の略称で、クライアントの要望に合わせてソフトウェアの設計・運用・コンサルティングなど幅広い仕事を請け負います。

しかし、Pythonはこのような大規模のサービス開発には向いていません。

さらに、日本では日本語ドキュメントが充実した「Ruby」が普及しており、Pythonと被るところも多いので、海外ほど高い需要はないのが現状です。

Pythonエンジニアの教育体制が整っていない

2つめの理由は、日本ではPythonの教育体制が整っていないからです。

1つめの理由「日本はPythonを使う企業が少ないから」とやや被りますが、日本にPythonが来たのは割と最近です。

そのため、まだ熟練者が少なく、ほとんどの企業において教育できる人材がいません。

この未経験者を育てられる企業が少ないことも、未経験からの就職が難しい理由といえるでしょう。

プログラミング言語以外にも知識・経験が求められる

3つめの理由は、Python単体では実務に活かせず、他にも幅広い専門的な知識・経験が求められるからです。

何の仕事をするかにもよりますが、Pythonに加えて以下の知識・経験が求められます。

・Webアプリ開発
・AWS
・Linux
・機械学習
・データ分析
・SQL

このように「Pythonの言語だけを学べばいい」という考えは通用しないので、未経験者にとっては大変に感じやすいでしょう。

トータルで勉強しなければならないことが多い点も、Pythonが未経験者には難しいと言われる理由です。

未経験からでもPythonの仕事に挑戦する価値はある

「未経験からの就職は難しい」と言われるPythonですが、それでも挑戦する価値はあります。なぜなら、以下3つの理由があるからです。

・将来性がある
・Python自体の学習難易度は低い
・平均年収が高い

大変な道かもしれませんが、学んだ先には価値あるスキルを手にできるでしょう。

将来性のある仕事だから

Pythonの仕事は将来性が大きいです。

というのも、YouTubeやInstagramなどのサービスもPythonで作られており、プログラミング言語の中でも次第に人気が上がっています。

近年、特に注目されているAI分野をはじめ、Webアプリ開発やデータ分析など、Pythonは幅広い開発に対応できます。

そのため、Pythonを使いこなせる人は、今後さまざまな分野で活躍できるでしょう。

Python自体の学習難易度は低いから

Python自体はプログラミング言語の中でも難易度が低く、未経験者でも短い学習時間で習得が可能です。

記述や実行が手軽にできる「スクリプト言語」が使われており、プログラミング初心者でも学びやすい言語となっています。

このように、高度な開発技術がなくても開発業務に携われる点は、Pythonが人気の理由といえるでしょう。

平均年収が高いから

Pythonの仕事は、平均年収が「591万円」と、他のプログラミング言語と比べて高水準を誇ります。

その理由は、機械学習やAIの開発に使えることから、近年急速に人気が高まっているからです。

さらに先述の通り、日本でPythonが使える人材は希少性が高く、圧倒的な売り手市場となっています。

参考「ITmediaビジネスONLiNE:ITエンジニアが一番得意だと思う開発言語はJava 開発言語別の平均年収は?」
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2104/27/news118_2.html

Pythonの仕事に転職しやすい資格

Pythonの仕事に就きたい場合は以下の資格を取得しておくと、未経験からでも転職やキャリアアップが有利になります。

・Python3エンジニア認定基礎試験
・Python3エンジニア認定データ分析試験

以下、それぞれの資格概要、どんな業務に活かせるのか、取得の難易度を解説していきます。

Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験とは「一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会」が実施する、Pythonの文法基礎を問う試験です。

この試験に合格することで、Pythonでどんなことができるのかを理解できます。

そのため、Pythonの基礎を学びたいなら、ぴったりの試験といえるでしょう。

ただし、この試験に合格できても、Pythonが実務レベルで使えてサービスが開発できるとは限りません。
あくまでも「基礎知識・基礎スキルが身につくレベルの試験」と思っておきましょう。

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験も同様「一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会」が実施する試験で、こちらはPythonのデータ分析の実践能力が問われます。

数学的な基礎知識、機械学習の基本的な考え方や実行などの幅広い知識が必要なため、データ分析の経験がない人にとっては難易度が高いと感じるかもしれません。

しかし、データ分析の仕事に必要な専門性のある内容も学べるので、Pythonを使う仕事に就きたい方は、ぜひ取得したい資格です。

未経験からPythonを使う仕事に就職する方法

未経験からPythonの仕事に就くのは簡単ではありませんが、最後に未経験からでもPythonの仕事に転職する方法を2つご紹介します。

・Python以外の言語で開発実績を積み、転職する
・未経験から就職できる求人に応募する

険しい道であることを理解したうえで「未経験からPythonの仕事に挑戦したい!」という向上心のある方は、ぜひ参考にしてください。

Python以外の言語で開発実績を積み、転職する

1つめの方法は、一旦他のプログラミング言語を使う仕事に就き、開発経験や付随する実務経験を積んでから、Pythonを使う仕事に転職する方法です。

Pythonを使う仕事に転職しやすいのは、以下の言語スキルと実績です。

・Java
・Ruby
・Java Script
・Kotlin

この方法で就職するメリットは、未経験からでも挫折しづらいことです。

一方で、希望するPythonの仕事ができるようになるまで時間がかかるデメリットもあります。

未経験から就職できる求人に応募する

もう1つの方法は、未経験から就職できる求人に応募する方法です。

メリットは、なんといっても最短でPythonのスキル・実績が身につくことでしょう。

一方、Pythonは未経験者向きの仕事が少ないため、限られた求人から選んだ場合、後から「合わない」と感じる可能性があります。

そもそも、十分な基礎スキルが身についていない人は挫折しやすいため、まずは資格取得などアピール材料を揃えてから挑戦するのがおすすめです。

まとめ

以上、Pythonを使う仕事は未経験者には厳しいと言われる理由や、未経験からでもPythonの仕事に挑戦する方法を紹介しました。

未経験からPythonの仕事に就くのは容易ではありませんが、資格取得やプログラミングスクールで実戦経験を積めば、転職できる可能性は十分あります。

弊社ラクスパートナーズでは「Python未経験からでも就職できる求人」を用意し、スキルアップできる環境が揃っています。

Pythonの仕事がしたいという方は、ぜひ1度ご相談ください。

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