ITエンジニアは20種類以上に分かれている?それぞれの仕事内容と適性を解説- らくのーと。

仕事を知る

2022年8月4日

ITエンジニアは20種類以上に分かれている?それぞれの仕事内容と適性を解説

ITエンジニアと聞いて「どんな仕事か分からない」「イメージがつかない」という人も多いのではないでしょうか?

それもそのはずで「ITエンジニア」というのは非常に幅広い職業を指し、実際の仕事内容は20種類以上にも分かれています。

そこで本記事は、

ITエンジニアの種類別に仕事内容や適性・おすすめの資格・未経験からでも目指せるのかについて解説しました。

ITエンジニアは大きく以下の3種類に分かれます。

・開発系エンジニア
・インフラエンジニア
・プロジェクト管理をするITエンジニア

また、上記のどれにも属さないITエンジニアを「その他のITエンジニア」と定義しています。

「ITエンジニアとして働くことに興味があるが、自分はどの種類が向いているのか分からない…」という人は、ぜひ本記事を読んで仕事選びやキャリアプランに役立ててください。

開発系エンジニア

開発系エンジニアとは文字通り、サービス・アプリ・ソフトウェアの設計や開発を行うITエンジニアです。

開発するものや担当する作業によって、以下のように種類が分かれています。

・アプリケーションエンジニア
・組み込みエンジニア
・フロントエンドエンジニア
・バックエンドエンジニア
・AIエンジニア
・プログラマー

以下、それぞれの詳細を解説していきます。

アプリケーションエンジニア(AE)

アプリケーションエンジニアは、ゲームやアプリの設計をする仕事です。

「自分の作ったサービスを世の中に広めたい」という思いが強い人に向いています。また、以下の資格を持っていると就職が有利です。

・「アプリケーション技術者認定試験」の資格取得者
・1からアプリを作った経験のある人

未経験から目指すのは簡単ではありませんが、3割程度の人が未経験からアプリケーションエンジニアになっています。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、機械に設定するコンピューターの設計・開発を行います。

例えば「エアコンのスイッチを入れたら電源が入る」というのは、組み込みエンジニアがそのように設計しているからです。

このように組み込みエンジニアは、家電製品の開発等に携わる機会が多いです。

プログラミングスキルがあれば未経験でも就職可能であり、細かな作業が得意な人は向いているといえるでしょう。

フロントエンドエンジニア(Webエンジニア)

フロントエンドエンジニアは、Webエンジニアの一種です。

フロントとは「Webサイトのユーザーから見える部分」を指します。

つまり、Webデザイナーが作成した設計書通りにコーディングをしていくのが主な仕事です。

フロントエンドエンジニアは、HTML・CSS・JavaScript・PHPなどのプログラミング言語を活用します。

しかし、これらの言語は難しくないので、未経験からの就職も十分可能です。

「HTML5プロフェッショナル認定試験」に合格すると、さらに就職が有利になるでしょう。

バックエンドエンジニア(Webエンジニア)

バックエンドエンジニアもWebエンジニアの一種で、こちらはWebサイトの見えない部分(裏側)を担当します。

Webサイトを指定した通りに動くように設計するので、フロントエンドエンジニアに比べてロジカルな思考が必要です。

プログラミング言語もJava・PHP・Pythonなどを用いることが多く、フロントエンドエンジニアとは特徴が異なります。

AIエンジニア

AIエンジニアは、人工知能を開発してデータを集め、集まったデータを解析する仕事です。

機械学習・統計学・プログラミングスキル・SQL(データベース言語)など、専門的かつ幅広い知識やスキルが求められます。そのため、未経験から目指すのは非常に困難な分野です。

膨大なデータを扱うため、論理的思考力のできる人が向いています。

プログラマー

プログラマーはシステム開発の代表的職種で、設計者の指示書・手順書に従いコードを書く仕事です。

ただし、以下のように様々なプログラミング言語があり、どんなサービスを開発するかによって必要な言語も大きく変わります。

・HTML/CSS:Webサイト制作
・PHP/Ruby:Webシステム(バックエンド)
・JavaScript:Webシステム(フロントエンド)
・Python:AI開発、ディープラーニング
・Swift:iOSアプリ開発
・Java:システム開発、組み込み開発、Androidアプリ開発
・C:システム開発、組み込み開発、OS
・C**/C#:システム開発

プログラマーは決まった作業を淡々とこなせる人が向いています。

プログラミングの基礎が身についていれば、未経験からでも就職しやすい職種です。

インフラエンジニア

IT業界におけるインフラとは「システムやソフトウェアが動く基盤」を指します。

つまり、基盤であるサーバー・ネットワーク・データベースの設計・開発・運用保守を担当するのがインフラエンジニアです。

インフラエンジニアは未経験から目指せるものが多く、以下の種類に分かれています。

・サーバエンジニア
・ネットワークエンジニア
・データベースエンジニア
・セキリュティエンジニア
・クラウドエンジニア

以下、それぞれの詳細を解説していきます。

サーバエンジニア

サーバとは「データや情報を提供しているコンピューター」であり、以下のような場面で使われます。

・メールの送受信
・ファイルの共有
・Webサイトの閲覧
・アカウント認証

これらの設計・運用保守まで一貫して行うのがサーバエンジニアです。

また、サーバがダウンした際の復旧もサーバエンジニアが行います。

「Linux技術者認定試験(LPIC)」の取得によって、未経験でも就職が有利になるでしょう。

ネットワークエンジニア

現代の生活や仕事にインターネットは欠かせません。

ネットワークエンジニアは、そんな通信機器の構築・設定・運用保守をする仕事です。

また、ネットワークエンジニアは未経験から目指す人が多いです。

登竜門ともいえる「シスコ技術者検定(CCNA)」を取得すると、就職がさらに有利でしょう。

データベースエンジニア

データベースエンジニアの仕事は、データを保存するシステムを構築・管理することです。

近年は「ビッグデータ」と呼ばれる大量のデータを扱う企業が増えました。

就職においては「データベーススペシャリスト試験」と「情報処理技術者試験」の資格取得が有利です。ただし、データベースエンジニアは他職種からのステッ
プアップとしてなる人が多く、未経験からの採用は多くありません。

セキリュティエンジニア

セキリュティエンジニアは、外部の攻撃や不正アクセスからシステムやソフトウェアを守っています。

近年はパソコン上に多くの機密情報・個人情報が保存されており、セキリュティエンジニアは必要不可欠な存在です。

ただし、サーバーやネットワーク、OSと幅広い知識が必要となるため、未経験から目指すのは難しいでしょう。

クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、ITエンジニアの中でも比較的新しい分野のエンジニアです。

クラウドとは「インターネット上にあるサービスを利用できる制度」で、クラウドの誕生により、ソフトウェアをダウンロードしなくてもサービスが使えるようになりました。

このクラウド内でサーバーやネットワーク構築を行うのがクラウドエンジニアです。

近年はクラウドを活用する機会が増えており、将来性も大きい仕事といえるでしょう。

就職に有利な資格は「AWS Certified Solutions Architect – Associate試験(アソシエイト)」です。

プロジェクト管理をするITエンジニア

次に、プロジェクト管理をするITエンジニアを4種類紹介します。

・システムエンジニア(SE)
・ITコンサルタント
・プロジェクトマネージャー
・ブリッジエンジニア

ただし、これらの仕事は上流工程を担う役割なので、ある程度の経験がないと務まりません。

そのため「これからITエンジニアとして働きたい」という人は、将来の参考にしてもらえたら幸いです。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは「SE」とも呼ばれる、ITエンジニアの中でも代表的な仕事です。

主にはクライアントのシステム導入にあたり、システムの設計を行います。

また、クライアントとの接点が多いので「課題を見つけて解決策まで提示する」といった、コミュニケーション力やコンサルティング力も必要です。

ITコンサルタント

企業の課題をヒアリングし、ITサポートを全般的に行うのがITコンサルタントです。

何か問題が起きればすぐに対応し、解決策を考えるといった責任の大きい仕事といえるでしょう。

当然、ITに関する知識以外にも、コミュニケーション力やプレゼンテーション力が必要です。

将来的にITコンサルタントとして活躍したい人は、ビジネスとITを結びつける「ITストラテジスト」の資格取得をおすすめします。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトマネージャーは、ITコンサルタントが立案した計画に対して統括を行います。

チームメンバー1人1人とのやりとりが発生するので、コミュニケーション力・マネジメント力が必要です。さらに計画が遅れないよう、進捗管理をする力も求められます。

プロジェクトマネージャーは、一般的にSEからのキャリアアップとして就くことが多いです。

ブリッジエンジニア

開発業務の一部を海外企業に外注する場合、日本企業と海外企業の間に入ってやりとりを行うのがブリッジエンジニアです。

そのため、IT知識・スキルに加えて、高い語学力やマネジメント力も求められます。さらに、海外勤務が発生することも多いです。

将来グローバルに活躍したい人は、選択肢の1つに入れておくのもいいでしょう。

その他のITエンジニア

これまでに紹介した以外にも、以下のITエンジニアがいます。

・データサイエンティスト
・セールスエンジニア
・フィールド・サポートエンジニア
・QAエンジニア(品質保証)
・社内SE
・院内SE

「マイナーな仕事」と思うかもしれませんが、どれも将来性が大きく需要のあるエンジニアです。

データサイエンティスト

データサイエンティストは、膨大なビッグデータを収集・分析し、企業経営のサポートを行います。

高度な数学・統計学の知識、Pythonといった幅広い分野の知識が必要であるため、未経験から目指すのは難易度が高いでしょう。

しかし、これからはビッグデータに基づいて経営判断を下すことが主流になることが予想され、データサイエンティストは将来性の大きい仕事と考えられます。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは文字通り、営業とエンジニアを組み合わせた仕事です。

基本的にはクライアントを訪問し、問題解決となる自社商品・サービスを提案します。

また、契約を預かって終わりではありません。基本的にはセールスエンジニアがアフターサポートまで行います。

そのため、ITに関する知識だけでなく、営業力やコミュニケーション力も必要です。

フィールド・サポートエンジニア

フィールド・サポートエンジニアとは、クライアント先を訪問し、システムやネットワーク環境などの導入・点検・修理などを行います。

こちらも、クライアントとのやりとりが多い仕事です。

QAエンジニア(品質保証)

QAエンジニアは、プログラマーが開発したシステムやソフトウェアに不具合がないかをチェックする仕事です。

基本は手順書に沿ってテストを行うので、未経験からでも目指せます。

ただし、ここで不具合をチェックできないとサービスが世の中に出回るため、責任の大きい仕事です。

社内SE・院内SE

社内SEは文字通り、社内のシステムを管理します。

大企業に多く、トラブルがなければ残業や納期に追われることもありません。

ただし、問題が大きくなる前に相談してもらうための社員教育や、良い人間関係を築く努力は重要です。

また、院内SEは医療機関で使われているパソコンやネットワークの運用保守を行います。

病院内のパソコンに不具合が起きると、診察やカルテの記入などに支障が出るため、院内SEは重大な役割といえるでしょう。

どちらの仕事も社内・院内におけるシステム対応が中心なので、求人数は少なめです。

まとめ

以上、さまざまな種類に分かれているITエンジニアについて紹介しました。

ITエンジニアに興味があって種類も理解できた人は、まず未経験から目指しやすい仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、私たちラクスパートナーズも、ITエンジニアとしてキャリアアップできる環境をご用意しています。

現在一緒に働ける仲間も募集中ですので、まずは気軽にご相談ください。

rp-saiyou

ラクスパートナーズ 採用担当

ラクスパートナーズ採用チームです。 社内情報をお届けします!