インフラエンジニアの「インフラ」とは、IT分野におけるサーバーやネットワークを指します。
このサーバーやネットワークの設計・構築・運用を行うのがインフラエンジニアの仕事です。
「きつい」と言われることの多いインフラエンジニアですが、本記事ではそう言われる理由、それでもインフラエンジニアをおすすめできるケースや、就職方法を紹介します。
インフラエンジニアの仕事に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インフラエンジニアが「きつい」と言われる理由
インフラエンジニアがきついと言われるのは、主に以下の理由です。
・覚えることが多い
・トラブル対応が大変
・やりがいを感じにくい
以下、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
覚えることが多い
インフラエンジニアとして働くには、以下の知識が必要です。
・インフラ設計(OS・ハードウェア・ネットワークの知識)
・インフラ構築(ミドルウェア・ログ分析の知識)
・インフラ監視、運用(ハードウェア・AWSの知識)
・トラブル対応(トラブル解決・対策の知識)
このように覚えることが幅広いので、特に未経験からインフラエンジニアを目指す人は「きつい」と感じやすいです。
トラブル対応が大変
インフラエンジニアの大きな役割の1つに「トラブル対応」があります。
現代の生活や仕事において、サーバーやネットワークは必要不可欠な存在でしょう。
そのため、トラブルが起こった場合、解決するまでインフラエンジニアはその場を離れられません。
また、トラブルはいつ発生するか分からないため、急な残業が発生する点も「きつい」と感じやすい原因です。
やりがいを感じにくい
インフラエンジニアの中にはやりがいを得られず「きつい」と感じる人もいます。
そう感じる大きな要因は「機械に向かって作業することが多い仕事だから」です。
また、サーバーやネットワークはクライアントから「使えて当然」という認識を持たれます。
そのため、ネットが問題なく使えるように必死に頑張っても、直接感謝される機会はほとんどありません。
しかも、トラブル発生時はスムーズに解決できないと、クレームを受けることもあります。
こうした扱いから理不尽さを感じ「きつい」と思う人もいます。
インフラエンジニアを「きつい」と感じやすい人の特徴
インフラエンジニアとして働いた際「きつい」と感じやすいのは、以下の特徴に当てはまる人です。
・最先端のIT技術に興味がない
・機械の操作が嫌い・苦手
以下、これらの人がインフラエンジニアの仕事をきついと感じる理由について、解説していきます。
最先端のIT技術に興味がない
インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク全般の知識が必要です。
これらの分野は新しい技術がどんどん誕生しているため、進んで勉強できない人は、取り残されてしまいます。
そのため、最先端のIT技術に興味がない人は、これらの勉強を「きつい」と感じやすいでしょう。
機械の操作が嫌い・苦手
インフラエンジニア業務の多くが、サーバー機器やネットワーク機器を扱います。
長時間、黙々と機械をいじることも珍しくありません。
よって、機械の操作が嫌い・苦手な人には、インフラエンジニアの業務はきついと感じやすいでしょう。
しかし、これには慣れの問題もあり、実務経験を積んでいけば苦手意識が減る可能性も十分あります。
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それでもインフラエンジニアをおすすめできる理由
ここまでは、インフラエンジニアのきついと言われる理由を紹介しました。
しかし、それでもインフラエンジニアを目指すことはおすすめできます。
その理由は以下の3点です。
・未経験からでも目指せるから
・安定性のある職業だから
・高年収を稼ぎやすいから
ここからは、おすすめできる理由を詳しく解説していきます。
未経験からでも目指せる
インフラエンジニアは、未経験からでも目指せる仕事です。
そういえる理由は大きく3つあります。
・学歴が関係ない
・他の仕事に比べて、資格の取得がしやすい
・未経験でも採用したい企業が多い
こうした理由から、やる気と最低限の適性さえあれば、未経験でも十分に目指せます。
安定性のある職業
インフラエンジニアは、安定性の大きい職業です。
現代の生活や仕事にネット環境は欠かせません。
そのため、インフラエンジニアには一定数の需要が存在し、今後もなくなることは考えづらいです。
また、先ほど「やりがいが感じづらい」と紹介しましたが「需要がある=社会から求められている、人々の生活を支えている」とも考えられます。
このような気持ちで働けば、やりがいを感じられるのではないでしょうか?
高年収を稼ぎやすい
インフラエンジニアは、高収入を稼ぎやすい点もおすすめです。
求人ボックス給料ナビ「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料」によると、日本の平均年収は「約433万円」でしたが、インフラエンジニアは「536万円」という結果でした。
また、資格取得によって評価されることも多いため、インフラエンジニアはスキルアップによって高収入を得るチャンスにも恵まれています。
参考「求人ボックス給料ナビ:インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
未経験からインフラエンジニアを目指す際におすすめの就職方法
これまでの内容を踏まえて、あなたはインフラエンジニアを目指したいと思えますか?
きつい面もあるが、それでもインフラエンジニアに魅力を感じる方に向けて、ここからは未経験からインフラエンジニアになるための就職方法について解説します。
・実務に役立つスキルのご紹介や習得方法
・実務に役立つ資格のご紹介
・実務経験の積み方
上記3点について、詳しく解説していきます。
実務に役立つ基礎スキルを習得する
インフラエンジニアを目指すなら、まずは実務に役立つ基礎スキルを習得しましょう。
具体的には以下の分野を学習します。
・インフラ
・サーバー
・ネットワーク
・ネットワークセキュリティ
どれもインフラエンジニアの実務で必須となるスキルです。
さらに、インフラエンジニアとして活躍するために必要なのは、以下のスキルです。
・AWS(Amazonが提供するwebサービス)
・Linux(フリーソフトとして提供されるOSの一種)
・クラウド(ネットワークを通じて提供されるサービスの総称)
これらの知識があれば、就活でも大きなアピール材料となるでしょう。
さらに、以下のプログラミング言語も習得していると、さらに活躍できる幅は広がります。
・Python
・Java
・Ruby
・PHP
・HTML
・CSS
これらのスキルを習得する方法は、大きく「独学」と「スクール」があります。
独学は、書籍やソフト代のみの低コストで学習できる点がメリットですが、不明点を質問できず、スキル習得までの時間がかかる点がデメリットです。
一方、スクールに通う場合は月額のコストはかかるものの、すぐに不明点を質問できる環境にあり、スキル習得までの期間は短く済みます。
予算とスキル習得までにかかる時間のバランスを考慮して、適した勉強方法を選びましょう。
実務に役立つ資格を取得する
基礎スキルが身についたら、次は実務に役立つ資格を習得しましょう。
おすすめの資格は以下の4つです。
・ITパスポート
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
・ネットワークスペシャリスト
上記2つは最低限取得しておきたい資格、下記2つはスキルアップになる資格という観点で解説します。
ITパスポート
ITパスポートは、ITと経営に関する基礎知識を証明できる国家試験です。
ITと経営に関する問題が幅広く出題され、技術職以外にも営業職や事務職の人も取得を推奨されています。
入門レベルの試験で取得しやすいため、最初に挑戦したい資格です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基礎教養を証明できる国家試験です。
出題範囲も、ITに関する全般的知識を問われます。
合格率は25%と高くありませんが、すべての出題分野が入門レベルであることから、しっかりと勉強すれば十分合格できます。
インフラエンジニアとして働くなら、ぜひ取得したい資格の1つです。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、先ほどご紹介した「基本情報技術者試験」の上位にあたる試験です。
システム開発以外にもシステムの管理や経営戦略のスキルを問われ、取得すれば「高度なITスキルを持っている人」とみなされます。
合格率は20%前後と低いので「基本情報技術者試験」に合格してから挑戦するのがおすすめです。
ネットワークスペシャリスト
こちらはネットワークシステムに特化した試験で、企画・要件定義・開発・運用・保守と、すべての工程に関する知識が問われます。
また、これらの知識を下位者に指導するスキルも必要です。
合格率は15%前後と、決して簡単ではありません。
しかし合格できれば「高いIT技術を持つ人材」であると認められます。
実務経験を積む
必要な資格を取得できたら、あとはインフラエンジニアとしての実務経験を積んでいきましょう。
具体的には、以下2つの方法があります。
・企業インターンに参加する
・未経験可の企業に就職する
企業インターンは、インフラエンジニアの仕事を実際に体験でき、自分との相性を見極めるのに役立ちます。
しかし、資格を取得している人にとっては、実務経験を積みながら正社員としてキャリアを積める企業に就職するのがおすすめです。
まとめ
以上、インフラエンジニアがきついと言われている理由と、それでもおすすめできる理由を解説しました。
たしかにきつい一面もあるインフラエンジニアですが、それ以上に学歴不問、未経験からでも就職できる点や、将来性の大きさは魅力ある仕事といえるでしょう。
弊社ラクスパートナーズでも、未経験からでも働きながらインフラエンジニアとしての実績が積めます。
現在一緒に働く仲間を募集しているので、興味のある方はぜひお問い合わせください。