常駐派遣とは?メリットや疑問点、キャリアへの活かし方を解説 - らくのーと。

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2023年7月24日

常駐派遣とは?メリットや疑問点、キャリアへの活かし方を解説

ITエンジニアの特徴のひとつに、「客先常駐」という働き方があります。

IT業界になじみが薄い方には、ピンと来ないかもしれませんが、「未経験からでも大手企業で働くチャンスがある」「幅広いプロジェクトに参画できる」「トレンドのスキルを実践の場で磨ける」など、ITエンジニアにとってメリットの大きな働き方の一つです。

多くの皆さんにこの働き方について知っていただけるよう、今回は「客先常駐とは?」から詳しく解説していきましょう。

客先常駐とは?

おもに3つの形態に分かれる

客先常駐とは、自社内で働くのではなく、「顧客の現場に赴いて働く」勤務形態の総称です。「顧客の現場=客先」、「赴いて働く=常駐」を合わせて「客先常駐」とし、とくにIT業界では一般的な用語として使われています。

正社員、契約社員、フリーランスなどの雇用形態にかかわらず、顧客の現場で働いていれば客先常駐ということになります。ただ、顧客との契約内容によって「派遣契約」「SES契約」「業務請負契約」に大別され、それぞれ顧客との関わり方や成果の考え方が異なります。

客先常駐の業務内容は多岐にわたります。システム・アプリケーション、AI・機械学習の設計・開発・テスト・運用、ネットワークやサーバ、クラウド環境の設計・構築・運用など、顧客のプロジェクトや状況によって携わる分野もフェーズも役割もさまざまです。

派遣契約とは

「派遣契約」では、ITエンジニアが顧客から直接指示を受けて業務を遂行しますので、現場での指揮系統がわかりやすく、エンジニアはイレギュラーな案件についても柔軟かつスピーディに対応できます。

ラクスパートナーズが顧客企業と結んでいるのが、この派遣契約です。ITエンジニアをラクスパートナーズの正社員として採用し、個々の希望やスキル、適性などに応じた顧客の現場へアサインしています。

SES契約とは

「SES契約」のSESとはSystem Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)の略で、システムの開発・保守・運用などの業務について、エンジニアの技術力を提供するという形態です。

顧客は指揮命令を行わず、SESのエンジニアは所属企業の上司の指示に従うことになります。成果物の納品もしくは、エンジニアが行う仕事に対して対価が支払われます。

業務請負契約とは

「業務請負契約」では、顧客との間で納品物や品質、納期についてあらかじめ取り決め、成果物の結果に対して対価が支払われます。成果を上げるためのプロセスや勤務場所、勤務時間などにしばりはなく、顧客が指揮命令を行うこともありません。

客先常駐で働くメリット

次にITエンジニアの目線から、客先常駐で働くメリットを見ていきましょう。

1社にいながら多彩なプロジェクトを経験できる

客先常駐では数カ月から数年スパンで常駐先が変わるため、1社に所属していながらさまざまな企業のプロジェクトに携わることができます。

例えば、Webエンジニアとして、人気フリマアプリの開発に2年間取り組み、3年目から大手Webサービス企業の商品開発部門で活躍する。インフラエンジニアとして、最初のアサイン先ではサーバやミドルウェアの管理・運用を経験し、次のアサイン先では新たなアプリケーション開発におけるインフラ設計・構築に参画する。ラクスパートナーズの正社員として所属しながら、こうした幅広いキャリアを歩むことが可能なのです。

狭き門の大手企業で働ける

大手のIT企業やWebサービス企業へ正社員として就職・転職するのは、簡単ではありません。新卒入社の競争率は非常に高く、狭き門。中途入社も相応のスキル・経験がないと難しいでしょう。

でも実は、そうした大手企業の現場では客先常駐のITエンジニアが多数活躍し、プロジェクトを支えています。むしろ大手企業に勤務したいなら、客先常駐を選ぶことが近道といえます。大手企業の一員として、大規模なプロジェクトや有名なWebサービス、先端のAI・機械学習の開発に携わるチャンスも開かれています。

雑務に追われず、エンジニア業務に専念できる

社内の諸手続きや他部署との調整、根回し……など、自社内で働いていると何かと雑務に追われてしまうこともあり得ます。

客先常駐のエンジニアは、そうした雑務の負担が少なく、設計・開発・運用などのエンジニア業務に専念することができます。技術を追求しやすく、スピーディなスキルアップをめざすことが可能です。

残業が少ない

自社内開発や業務委託、受託開発といった形態の場合、納品期日が迫ってくると残業続き……という事態に陥ることも珍しいことではありません。

一方、客先常駐の場合は、所属会社と顧客企業がITエンジニアの稼働時間を定め、労務管理を徹底していることから、残業が少なく抑えられている現場が多いです。プライベートの時間を確保しやすく、ワークライフバランスの面についても、常駐派遣のメリットは大きいでしょう。

会社の垣根を超えて人脈が広がる

顧客企業の現場には、複数の企業からITエンジニアが集まり、チームとして仕事に取り組んでいます。会社の垣根を超えて同じ仲間として人間関係を育み、スキルやキャリアについて情報を交換しあったり、お互いに相談に乗りあったりすることができます。

もちろん顧客企業のエンジニアとつながりを育めることも魅力のひとつ。大手企業のハイスキルなエンジニアやプロジェクトリーダーと仕事をともにし、貴重なスキルを吸収するチャンスを得られます。

こうした人脈は、自身のキャリアの財産になるでしょう。

客先常駐は誤解されている?

その特殊性からつい誤解されがちな客先常駐。おもな誤解について解説しましょう。

上流工程やマネジメントを経験できない?

確かに、顧客から直接受注していない企業では、顧客への提案や設計に踏み込むことが難しく、チャンスを得にくいかもしれません。

しかし、ラクスパートナーズのように顧客企業から直接依頼を受けている企業には、顧客企業から要件定義や設計、開発・プログラミング、保守・運用、さらにはプロジェクトマネジメントや新規サービス立ち上げなど、幅広いニーズが届きます。

そのため、開発経験を経て上流工程に挑んだり、マネージャーやリーダーへキャリアアップしたり、あるいはプログラミングのスペシャリストをめざしたりと、さまざまなキャリアを描くことが可能です。

長期的なキャリアを描きにくい?

参画するプロジェクトを数カ月から数年単位で変えていくので、常駐先が変わるたびにキャリアが分断されてしまうのではないかと危惧する方もいると思います。

確かにアサイン先のプロジェクトやポジション、職種の選択肢が少ない企業では、長期的なキャリアプランを描きにくくなるかもしれません。

一方、取引のある顧客企業が多く、プロジェクトやポジション、職種の選択肢を豊富に持つ企業の場合はどうでしょうか。エンジニアそれぞれのキャリアビジョンをもとに、次へのスキルアップ・ステップアップにつながる派遣先・プロジェクトを厳選することが可能です。

選択肢が自社内だけに留まらないのですから、自分に合う活躍の場を選びやすく、キャリアの連続性を考えたアサインが可能。異動やサービス終了などの可能性を含む自社内開発と比べても、むしろ長期的なキャリアプランを描きやすいといえます。

給料が上がりにくい?

この誤解も、プロジェクトが変わるごとに客先での評価がリセットされ、収入アップにつながりにくいのではないかという懸念から起きていると考えられます。

しかし、客先常駐の場合、スキルを高めることによって、仕事・プロジェクトの選択肢が増え、より報酬の高い現場へ参画するチャンスを広げることができます。

また、顧客企業との窓口を担う営業担当が、エンジニアとの定期的な面談を通してスキルレベル、経験値、担えるポジションなどを把握したうえで、顧客企業に対して単価アップの交渉を行ってくれます。

プロジェクト経験を経ながらスキルを高め、市場価値を上げれば上げるほど、高収入に結びついていくということです。

サポートしてもらえない?

客先常駐の場合、顧客企業の社員の方々や他企業のエンジニアと一緒に働くため、所属企業との関係性が薄くなりがちです。そのため、ひとたび客先常駐が始まれば、所属企業の方々には頼りにくいのではないかと思われかねません。

そうした不安を払しょくしてくれるのが、所属企業の営業担当やキャリアサポート担当の存在です。定期的な面談の場はもちろん、ふだんからメールやチャットで気軽に相談できる人たちが多く、心強くサポートしてくれるはずです。

実はスキルアップとの相性がいい

ITエンジニアとしてスキルアップをめざすなら、実は客先常駐がベターな選択肢。なぜそう言えるのか、スキルアップと客先常駐の相性のよさを紹介します。

未経験からチャレンジしやすい

自社内開発や受託開発の場合には、目の前のプロジェクトを完遂させる必要があるため、人材育成に時間と労力をかけられない場合も多く、即戦力のエンジニアを求める傾向が強いといえます。

一方、客先常駐の場合は、派遣元の企業がエンジニアの成長をサポートし、先輩エンジニアとチームで参画するといった人員を整えるため、顧客企業は未経験出身のエンジニアを積極的に受け入れてくれます。

未経験からスキルアップし、経験値を高めていきたいと考えるなら、客先常駐のほうが門戸が広く、フィットしやすいのです。

案件を経ながらマルチなスキルを習得

客先常駐では現場によって開発環境や開発手法、使用言語・フレームワークなどが異なるため、プロジェクト経験を経るごとに幅広いスキル・経験を培うことができます。

もちろん、特定の言語や得意分野に特化して掘り下げていくことも可能ですが、技術トレンドの移り変わりが激しいIT業界においては、客先常駐を通してスキルをマルチに広げていくことは、キャリアの可能性や将来性を高める有効な手段となるでしょう。

残業が少なく、学ぶ時間を取りやすい

先に述べたとおり、客先常駐では残業の少ない現場が多く、自分の時間を確保しやすくなります。その分、自己研鑽にあてることができ、書籍、外部研修・セミナー、eラーニングなど、さまざまなツールを活かしてスキルアップをめざすことができます。

ラクスパートナーズの客先常駐なら

ラクスパートナーズでは未経験者や経験の浅いエンジニアを積極的に採用・育成しています。2~3カ月間の研修によって基礎から実践力まで習得できるため、文系出身の社員も多数活躍しています。

幅広い分野にチャレンジできる

Webエンジニア、クラウドエンジニア、機械学習エンジニア、QAエンジニアなど、幅広い分野のITエンジニア派遣を手がけ、それぞれの分野で多数の未経験者の育成実績を誇っています。

各分野でキャリアを伸ばすこともできれば、キャリアチェンジ制度を活用して分野を横断して活躍することも可能です。

大手企業案件が中心

取引企業者数は700社以上にのぼり、皆さんがよくご存じの大手企業と多数取引しています。フリマアプリ、ニュースアプリ、オンラインショッピングサイト、旅行申込サイトなど、自社でWebサービスを開発・運営する企業を中心に、顧客に近い立場でサービスに携わることが可能です。

キャリアサポートが手厚い

「エンジニアファースト」を掲げ、エンジニアのキャリア実現を第一に考えたサポートを行っています。

そのひとつとして、キャリアサポート担当が就業後のエンジニアの状況確認や希望・課題・悩みのヒアリングなどをきめ細かく行い、エンジニア一人ひとりに相応しいキャリア形成をサポートしています。

まとめ

客先常駐に慣れていなければ、不安もつきものかもしれません。しかし、ITエンジニアならではの働き方として、客先常駐のメリットは大きく、ラクスパートナーズのように「客先」を豊富に持つ企業なら、キャリアの選択肢をいっそう広げることができます。

ITエンジニアをめざすなら、ぜひ前向きに検討してみてください。

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ラクスパートナーズ 採用担当

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