こんにちは!
ラクスパートナーズ採用担当です。
弊社社員の働き方やキャリアが見えると好評のインタビューシリーズ!
今回インタビューしたのは、未経験からQAエンジニアとして入社し、3年目にして開発チームから頼りにされる存在へ成長するKoyoさん。
まだまだなじみの薄いQAエンジニアをめざした理由、仕事のやりがいや難しさ、そして将来について、熱のこもった言葉で話してくれました。
「QAエンジニアって?」という方は、ぜひ最後までお読みください!
<プロフィール>
QAエンジニア Koyo
大学卒業後、人材サービス会社に就職し、バックオフィス部門でRPA(業務自動化)の導入・運用を約2年間担当。2021年4月にラクスパートナーズのQAエンジニアへ転職し、ソフトウェアの品質の砦として活躍している。
<目次>
未経験からQAエンジニアになった理由
-前職ではRPAを触っていたんですよね。もともとITエンジニア志望だったんですか?
そういうわけではなかったのですが、RPAに携わっていくうちに、業務の効率化につながる仕組みを考えることに面白さを感じ始めたんです。
やがて考えるだけではなく、自分なりに調べてはコードを書いてみたり、データベースを触ってみたりと、エンジニアっぽい業務にもチャレンジするようになりました。
すると、やればやるほどのめり込んでいき、その延長線上で「ITエンジニアをやってみたい!」と思うようになったというわけです。
-選んだのは、QAエンジニア。業界未経験の皆さんにとって、ITエンジニアといえば開発やインフラ構築というイメージが強いかなと思うのですが。
そうですよね。私も当初は開発系を考えていました。
QAエンジニアという仕事を知ったのは、それこそラクスパートナーズが募集していたから。
そこから「QAエンジニアって?」と興味本位で調べてみると、実は私の前職と親和性が高い仕事だということがわかったんです。
-そうなんですね。なぜそう思ったんですか?
QAエンジニアとは品質と業務効率の向上に取り組み、それによってチームに貢献する存在。
私は前職ではエンジニアではなかったものの、「成果物の品質を守ること」と「業務の効率化に貢献すること」をめざしていたので、共通項が多いのではないかと。
例えば、前職で作成していた営業資料は、おもにクライアント企業の経営陣にサービスを提案するための資料で、その出来栄えが商談を左右するほど重要なものでした。
そのため、誤字脱字があってはならないことはもちろん、情報の正確性や用語の使い方、文章表現など、細部まで品質を徹底する必要があったんです。
業務の効率化については、前職では業務改善のタネを見つけ、どう仕組みに取り込んでいくか、そして、その仕組みをどうすればより簡単に活用できるのかを常々意識していました。
その点でも、QAエンジニアに重なるものを感じたんです。
入社後の研修を受けて感じたこと
-では、ラクスパートナーズへの入社の決め手は?
入社後3カ月間、研修に専念し、基礎からみっちり学べるからです。
転職活動中に自分なりに調べたり、いろんな人から話を聞くなかで、未経験からITエンジニアをめざせる企業は少なからず見つかりました。
しかし、業務の合間に研修を実施する企業が多く、ラクスパートナーズのように100%研修に打ち込める企業はとても稀少だったんです。
さらに口コミサイトをチェックすると、ラクスパートナーズの研修はハードだけど内容が濃く、ITエンジニアとしての土台を固められるといったコメントが多かったんです。
自分もラクスパートナーズの研修でスキルを磨きたいと、知れば知るほどチャレンジする気持ちが高まったことを覚えています。
-深く検討したうえで当社を選んでもらえて、とても嬉しいです!
実際にはどんな研修を受けたのですか?
まずはJava、Javascriptなどのプログラミングやデータベースの基礎から学びました。その後、Web開発の実践やソフトウェアテストについて学び、自動化ツールにも触れました。ここまででみっちり2カ月間。
仕上げの3カ月目には、テスト演習を行い、テスト技術者の資格認定制度「JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)」の資格取得に向けた学習にも励みました。
-やはりハードでした?
はい(笑)。とても充実した研修でした。
私を含め、同期入社の仲間12名で受講したので、いい刺激をもらいながら学習に打ち込むことができました。
同期は私なんかより優秀な人ばかり。
私が1時間以上つまずいていた課題をさくっと30分でクリアする人もいて、「どうやったの?」と質問すると快く教えてくれました。
そうやって同期の仲間からいろんな考え方ややり方を吸収できたことも大きな収穫でした。
QAエンジニアの仕事と面白さ
-研修をみっちり受けた後、どんな仕事に携わりましたか?
SaaS型のECカートを提供する企業にて、ソフトウェアテストの設計・実施からスタートしました。そして、早くも半年後には「スクラムマスター」という役割を担ったんです。
-スクラムマスターとは?
同社では少人数チームで短期間の開発を順次行い、そのサイクルを回していく「スクラム開発」という手法を取り入れていました。
そのなかで私が担ったスクラムマスターとは、スクラム開発を円滑に進めるために、各開発チームで発生する課題の抽出やテスト、業務の改善・効率化などに取り組むポジションです。
-まさに品質と効率の要ですね。具体的にはどう進めていたんですか?
チームメンバーと積極的に議論して、課題抽出→施策立案・実施→経過観察→改善を繰り返していました。
開発業務・非開発業務問わず、「より良いものをより早く開発するにはどうしたらいいか」を目的として
動いていました。
例えば「どんな機能やファイルでバグが発生しやすいか」といった傾向を分析して、どの部分を重点的にテストすればいいか・資料を拡充すればいいかを考えて実践してみたり、チーム内のタスク管理が煩雑になりがちであれば、タスク管理の方法を変えてみたりといったことを行なっていました。
-とてもクリエイティブ。単なるテスターではないですね。
ソフトウェア開発において、QAエンジニアってどんな存在なんですか?
「かゆいところに手が届く存在」だと思っています。
私は新機能の設計段階からミーティングに参加し、「新機能を実装すると、この部分が干渉しあいそう」「プログラムの動き方がおかしいので、調査・改善が必要」など、QAエンジニアの立場から意見を伝える場面が多くありました。
その内容をもとに、開発業務の見直しを図ることで、「トラブルを未然に防げて、助かりました」「早い段階でバグを解消でき、開発がスムーズに進みました」と、開発チームから嬉しい言葉をたくさんいただくことができました。
そうやって開発チームが見逃しかねない課題の芽を摘み取るのが、QAエンジニアに期待されている役割です。
そういう意味で、かゆいところに手が届く存在なのかなと思います。
-聞けば聞くほど重要な役割ですね。難しさもありそうです。
完璧な品質を追い求めると、慎重になりすぎてしまい、どうしても開発スピードが鈍ってしまいます。かといって、効率だけを重視していては品質に粗さが出てしまいます。
そのバランスをどう見極め、品質と効率を両立させることができるか。
そこに日々悩み、全体としての最適解を導き出す難しさを感じますね。
どんな人がQAエンジニア向き?
-だからこそ、Koyoさんにとっては面白い?
とても面白いですし、やりがいがありますね。
限りある時間の中で最善のアプトプットを行い、それがプロジェクト全体の改善につながったときには大きな手応えを感じます。
-では、どんな人がQAエンジニアに向いていると思います?
まず、「手間を惜しむこと」を惜しまない人。
なんだか逆説的な言い方ですけど、「こうすればもっとラクになる」というやり方を実現するために、いろいろと調べたり、トライしてみるということです。
ラクになるまでにはそれなりの労力がかかります。
でも、いざカタチになれば、その労力を軽くペイできるほどの効率化をもたらすことができますから。
それから、細部にこだわれる人。
「神は細部に宿る」という言葉がありますよね。
ソフトウェアの世界も、まさにそう。
リリース後にクリティカルな問題が起こらないように、細部にまで目を向け、小さなことでも放っておかず、開発チームに投げかけること。
そうしたきめ細やかさが、QAエンジニアの大切な要素だと思っています。
今後の目標
-QAエンジニアの役割ややりがいがよくわかりました。
最後に、Koyoさんの目標を教えてください。
ワークライフバランスを保ちながら、稼ぐQAエンジニアになりたいです。
QAエンジニア=テスターというイメージがやはり根強いですよね。
でも、実際にはテストを行うだけではなく、ソフトウェア全体の品質と効率にかかわり、プロジェクトチームをよりよい方向に導けるポジションだと自負しています。
QAエンジニアの担い手はまだまだ少なく、だからこそ自分たちで価値をつくるチャンスにあふれています。
例えば、日本が誇る製造業の品質管理の思想をソフトウェア開発に取り入れれば、より質の高いサービスプロダクトをより早いライフサイクルで提供することが可能になるのではないかなと。
そうした情報やノウハウを幅広く取り込み、新しい可能性を切り拓くことで、「稼げるQAエンジニア」をめざします!