Webエンジニアの仕事内容とは?年収・将来性や求められるスキル - らくのーと。

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2022年3月24日

Webエンジニアの仕事内容とは?年収・将来性や求められるスキル

「手に職がつく」「高収入が期待できる」「キャリアアップが明確」「需要が高い」「未経験から目指せる」

実は、これら全てを満たせるのがWebエンジニア。

とても魅力的な職種ですが、誰でも簡単に就ける仕事ではありません。現場で活躍するには学び続ける姿勢・適性・努力が必要です。

ここではWebエンジニアの仕事内容・キャリアパス・求められるスキルや未経験から目指す場合におすすめの資格を詳しく紹介していきますね。

(1)Webエンジニアとは

Webエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションなどの企画から設計・開発・運用に関わる技術者を指します。

仕事の領域で分けると「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」の大きく2つに分けられます。

▼フロントエンドエンジニア

Webデザイナーが制作した画面やレイアウトに合わせた実装・Webコンテンツの表示・操作など、ユーザーの見える部分に携わる。

▼バックエンドエンジニア

OS・サーバーの処理、データベースの情報管理などユーザーの見えない部分に従事。より高い専門性が必要。

ただ、Webエンジニアといってもオールマイティーに全てを担当できるエンジニアも存在するので、職種として上記の2つに完全に分類することはできません。

一方で、皆さんがよく耳にする、システムやアプリのプログラミングを行う「プログラマー」や、プロジェクトの要件定義から基本設計・テストなど一連の上流工程を担う「システムエンジニア(SE)」も一部Webエンジニアと仕事が重なる部分があります。

ただ、Webに限定されていない点が大きな違いといえます。

(2)Webエンジニアの仕事内容

それでは、Webエンジニアは具体的にどのような仕事をするのでしょうか?

前述したフロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア・インフラエンジニアのいずれのWebエンジニアにおいても、これから示す工程のいずれかあるいは複数に関わることになります。

  1. 企画・要件定義
  2. 開発・コーディング
  3. 運用・保守

それぞれ詳しく説明していきますね。

・1.企画・要件定義

まずは発注者・企画者にヒアリングを行い、どのようなWebサイト・アプリをつくりたいのか要望を聞いて要件を定めます。

場合によっては、要件定義書の作成をすることもあるでしょう。

この時、発注者・企画者とエンジニアの間で要望に関する認識のずれがないよう、細心の注意を払わなければなりません。

例えば、エンジニアが使用する専門用語などは難しくて伝わらないため、エンジニア以外の職種の人にも理解できるよう噛み砕いて解説するなど。

そのため、企画や要件定義の段階では、高いコミュニケーション力が必要になります。

・2.開発・コーディング

Webサイト・アプリの仕様が決まれば、次は制作です。

仕様書に従いフロントエンドエンジニアはサイト画面やアプリの入力画面などのコードをHTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いて書いていきます。

一方で、バックエンドエンジニアはJavaやPHP、Perl、Pythonなどのプログラミング言語を用いてシステム開発を行ったりします。

また、インフラエンジニアはWebサービスが正常に動作するようにインフラ機器の設計や構築を担当します。

・3.運用・保守

Webサイト・アプリの公開後も運用上のトラブルのチェックや手動作業のシステム化、サイト表示速度を速めたりといった快適な動作への改善などに取り組みます。

その時に、機能の追加や改修をする場合もあります。

サイト運用の利便性を向上させるため、発注者・企画者に新たな提案を行うこともあります。

そのため、マーケティングの知識があるとより重宝されるWebエンジニアとなるでしょう。

これらの全ての工程を一人のWebエンジニアが担当するわけではなく、経験やスキルに応じてチームを組んで進めていくことが一般的です。

(3)Webエンジニアに求められるスキル

続いて、Webエンジニアとして活躍するために必要となるスキルについてご紹介します。

Webエンジニアに共通して求められるスキルは以下の5つです。

  1. プログラミング言語の習得
  2. その他Webに関する専門知
  3. コミュニケーション能力
  4. 論理的思考力
  5. 勤勉性

それぞれ詳しく説明していきます。

・1.プログラミング言語の習得

Webエンジニアのメインとなる仕事はコーディングです。そのため、プログラミング言語の習得は必須に。

フロントエンドエンジニアの場合はHTML・CSS・JavaScriptなどが、バックエンドエンジニアであればPHPやJavaなどの言語が求められます。

いきなり全ての言語をマスターするのは大変なので、まずは1つの言語を使えるようになると良いでしょう。

担当できる業務の幅も広がります。

また、少し前までは「Webにはプログラミングスキルは不要」という考えがありました。

しかし、サーバー環境としてクラウドへの移行が進んでいるため、Webにもコードの読み書きが必要となっています。

・2.その他Webに関する専門知識

Webエンジニアには、アプリケーションの開発において動作設定するためにサーバーOSについての知識、データベースを操作するためのSQL言語に関する知識が求められます。

また、個人情報を守るために高いセキュリティを持ったシステムを構築しなければなりません。

最新のセキュリティ関連知識も必須です。

・3.コミュニケーション能力

「エンジニア職」と聞くと、一人でコツコツ作業することのみが仕事であると誤解する人も多いのではないでしょうか?

実は、Webエンジニアはディレクター・デザイナー・クライアント・他部署や他の専門スタッフなど様々な人たちとの連携が必要な仕事です。

そのため、高いコミュニケーション能力が必要です。

特に、クライアントとのやり取りでは、無茶な要求やクレームを受けることもあります。

その際は、高い専門知識を持って冷静に論理的にクライアントが納得する形で対応しなければなりません。

・4.論理的思考力

Webエンジニアの仕事の多くは論理的思考力が必要になります。

例えば、システム設計では、複数のアプローチを洗い出しその中からコスト・時間・技術力を評価して最適な方法を選びます。

また、何かエラーが生じた時は闇雲に原因を調べるのではなく、論理的思考のもとで原因を洗い出し、具体的な仮説をいくつか立て、可能性の高いものから調べていくと効率的に対処できるでしょう。

このようにWebエンジニアは日常的に論理的思考に基づいて判断していくことも必要です。

・5.勤勉性

Web環境は日々大きく変化しているため、常にアンテナをはって必要な最新トレンドを吸収しなければなりません。

そのため、勤勉さがなければ最前線での活躍は難しくなってしまいます。

また、Webエンジニアの作業は非常に地道なものです。

コツコツ集中して仕事に取り組まなければ、期限内に終わらせることができません。

勤勉な人はWebエンジニアに向いていると言えます。

(4)Webエンジニアの年収やキャリアパス

Webエンジニアの仕事に就いた場合、どのくらいの年収が見込まれ、どんなキャリアパスを歩めるのでしょうか?

まずは、Webエンジニアの平均年収から紹介していきますね。

  • 全体の平均年収:556万円
  • 20代の平均年収:392万円
  • 30代の平均年収:553万円
  • 40代の平均年収:636万円

*引用元:求人box

国税庁が実施した令和元年の民間給与実態統計調査によると日本の平均年収は433万円なので、Webエンジニアは給与の高い職種といえます。

また、上記の年収はあくまでも平均年収です。

Webエンジニアはキャリアパスが明確であり、スキルを身につけ経験を積むほど年収は上がっていきやすい職種でもあります。

次に、ある程度経験を積み、役職に就いた場合の仕事内容や年収例についても紹介していきますね。

・PdM (プロダクトマネージャー)

PdM はProduct(製品)をマネジメントするポジションです。

クライアントが要望するWebサイトやアプリといった完成物を、最大限価値のあるものにするためにはどうすればいいのかを考え実行するのがPdM の仕事。

具体的にはクライアントのヒアリングやマーケティングを行い、実装すべき機能や品質・スペックなどを決めていきます。

テクノロジーを駆使したプロダクト開発が活発化している背景で、PdM の役割は今後より大きくなっていくでしょう。

PdM の平均年収は業界によってバラツキがあります。

例えば、金融業界のシステム開発の場合だと約500~1000万円、出版業界でアプリの開発をする企業だと約560~750万円程度です。

経験・スキル・活躍する業界によって異なります。

また、PdM の場合は成果や業績に応じて報酬を決めることも多いため変動すると言われています。

・PM(プロジェクトマネージャー)

プロダクトマネージャーと非常によく似た名前のプロジェクトマネージャー。

PMとはその名の通り、プロジェクトをマネジメントする人。

クライアントと企画を練り、予算・スケジュールを組んでプロジェクトの計画を立て、プロジェクト完了まで管理していきます。

どの資材を使って、どのくらいの期間で、どんな人員を用意してプロジェクトを遂行するかPMの判断に委ねられます。

プロジェクト開始後は進捗の確認やトラブル対応などに従事。プロジェクトが無事に終わるまでチームのまとめ役を担います。また、プロジェクトの最後には報告書を作成します。

平成29年経済産業省が公表したデータによるとPMの平均年収は891万円です。

あくまでも平均年収なので、高い人では年収が1,000万円を超えることも珍しいことではないでしょう。

ただ、高い年収が期待できる一方で、非常に責任の大きな仕事であることも忘れてはいけません。

・フリーランス、副業で稼ぐ

ここまで挙げたのは職種ですが、経験を積めばフリーランスで活躍することも十分可能です。

プロジェクト毎に報酬を受け取るため、収入は一定ではありません。

例えば、1案件50万円・80万円といったオファーがあります。

あなたにスキル・経験があればより高単価の仕事を請け負いやすくなります。

また、会社員であっても「副業可能」であれば、副業としてフリーランスの仕事を受けるのも可能ですし、少しずつ、実績を増やし十分な収入が確立すれば完全に独立することも可能です。

このようにWebエンジニアは非常に自由度の高い働き方ができるのです。

フリーランスのWebエンジニアだと平均年収は500万円程度と言われています。

その他、フリーランスとしてITコンサルタントなど他の職種に就くことも可能です。

ITコンサルタントは、社内の問題や課題を抱えているクライアントに対し問題の原因分析を行い、IT技術を使って解決をアプローチするサービスを提供する専門家

具体的には経営視点に立ちシステム開発やシステムの最適化を提案します。

その後の企業の経営を左右すると言っても過言ではない責任重大な仕事です。

平成29年経済産業省が公表したデータによるとITコンサルタントの平均年収は928万円です。

責任が大きく激務とも言われる仕事ですが、高収入が見込めます。

(5)Webエンジニアの将来性について

Webエンジニアは非常に将来性の高い職種です。

日々IT化が進む中でWebサイトやアプリ開発需要は高まり続けています。

一方で、Webエンジニアの人材は足りておらず、能力のあるWebエンジニアは引っ張りだこ状態。

需要の高まり以外にもWebエンジニアが不足する理由があります。

それは技術を習得するのが難しく、定着しないため。

プログラミング言語は一夜にして使えるようにはなりません。

多くの人が勉強中に挫折してしまいます。

また、「1言語習得したから安泰」ではなく、その他の言語やプログラミング言語のバージョンアップにも対応しなければなりません。

ただ、技術の習得を怠らず、コツコツ仕事をこなして経験を積んでいけば、Webエンジニアとしての仕事が途切れることはなく、高収入を目指すことも可能です。

さらに、今後はますますWebエンジニアの人材が不足すると予測されており、売り手市場が加速するでしょう。

今の間に経験を積んで、技術を習得するに越したことはないと言えるのではないでしょうか。

(6)Webエンジニア未経験者におすすめの資格

Webエンジニアに未経験で挑戦する場合、何から勉強をすれば良いのかわからないというかたも多いのではないでしょうか?

その場合やはり、資格の取得をおすすめします。

Webエンジニアは資格が必須な職種ではありませんが、資格の勉強をすることで、就職後も実務経験の無さをカバーすることができるでしょう。

他にも、取得していることでライバルと差をつけられたり、熱意をアピールできたりと就職において有利に働く点もポイントです。

それでは、未経験からWebエンジニアを目指す場合におすすめの資格を紹介していきますね。

・ITパスポート試験

ITパスポート試験では、IT技術に関する基礎を広く学ぶことができます。

Webエンジニアに限定された資格ではなく、IT業界で働く人全般に向けてつくられた資格です。

情報モラル・セキュリティ知識から経営戦略・会計に至るまでどの職種においても応用できる幅広いIT知識を習得できます。

<受験費用>5,700円(税込)

<受験方法>全国の試験会場でCBT(Computer Based Testing)方式によって実施。

<年間の受験回数>随時受験可能

<おおよその勉強時間>約100~150時間

「ITについてほとんどよくわからない」「どの資格から取得していいか分からない」「まずは簡単な資格から取得していきたい」という人におすすめです。

・基本情報技術者

基本情報技術者は、高度なIT技術者を目指す場合に必要な基礎知識やスキルを習得できます。

Webエンジニアに必要となる基礎知識となるコンピュータの構成・セキュリティ・ネットワーク・データベースから、マネジメントに関する開発の流れ・プロジェクト管理方法・システム監査に至るまで幅広く学習します。

<受験費用>5,700円(税込)

<受験方法>全国の試験会場でCBT方式によって実施

<年間の受験回数>年2回

<おおよその勉強時間>約200時間

Webエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるなら、定番資格とも言えるでしょう。

・PHP技術者認定試験

PHPはサーバー側のプログラミング言語としてシェアを伸ばし続けています。そんなPHPのレベルを証明する資格がPHP技術者認定試験。

レベル毎に初級・上級・認定ウィザードの3つに分かれています。

<受験費用>初級:12,000円(税抜)、上級:15,000円(税抜)

<受験方法>認定ウィザード以外はCBT方式

<年間の受験回数>随時受験可能

<おおよその勉強時間>初級:約10時間(実務経験2年のエンジニアを想定)、上級:約50時間(実務経験5年のエンジニアを想定)

未経験からPHP技術者認定試験を目指す場合は、まずPHP言語の習得から始めなければなりません。

ただ、WebエンジニアとしてPHP言語をマスターするに越したことはないので価値のある資格と言えるでしょう。

・Oracleマスター

OracleマスターはOracleデータベースを扱う技術力を認定する資格です。データベースの管理・運用やSQLの習熟度について問われます。

Oracleマスターには4つのグレードがあり、ブロンズからスタートし、シルバー・ゴールド・プラチナへとステップアップしていきます。

<受験費用>各26,600円(税抜)、プラチナは238,000円(税抜)

<受験方法>CBT方式/プラチナのみ実技試験

<年間の受験回数>随時受験可能

<おおよその勉強時間>データベース未経験の場合半年以上かかることも

Oracleマスターを学習することで国内トップシェアのデータベースを扱えるスキルの証明となります。また、Oracleマスターは国際的な資格なので海外でも通用するというメリットがあります。

・JAVA(TM)プログラミング能力認定試験

JAVA(TM)プログラミング能力認定試験はJavaに関する基礎知識とオブジェクト指向に基づくアプレットやアプリケーションプログラムを作成できる能力を証明する資格です。

1級・2級・3級のレベルがあり、1級が最も難易度が高い試験です。

2級・3級では基本情報技術者試験と一部の出題範囲が重なっているので、同時に両方の資格取得を目指すことも可能。

<受験費用>1級:7,800円(税込)、2級:6,400円(税込)、3級:5,200円(税込)

<受験方法>1級:実技試験、2/3級:筆記試験

<年間の受験回数>年1~2回

<おおよその勉強時間>初心者が3級を受ける場合で約70~100時間

Javaは世界中で使用されている重要なプログラミング言語です。習得したらあなたの仕事の幅は広がるでしょう。

・Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験ではRubyベースのシステム設計・開発・運用に従事するスキルを証明できる資格です。

Rubyの文法・組み込みライブラリ・オブジェクト指向を中心に出題されます。

シルバーとゴールドの2つのレベルがあり、シルバーは基礎的な知識、ゴールドはより掘り下げられた内容が出題されます。

<受験費用>各16,500円(税込)

<受験方法>CBT方式

<年間の受験回数>随時受験可能

<おおよその勉強時間>初心者がシルバーを目指す場合、約50~100時間

Rubyは日本で開発されたプログラミング言語であり、比較的習得が簡単と言われています。まずは簡単な言語から挑戦したいという方にはRubyがおすすめです。

(7)Webエンジニアに未経験で挑戦したいなら

ここまで、Webエンジニアの仕事内容について紹介してきました。

IT系で働いている方はまだしも、IT系も未経験の場合少しとっつきづらい内容かもしれません。

そのため、未経験からWebエンジニアを目指したい場合、初めから自力で勉強することは結構大変です。

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